2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「省庁や大企業の生産性は低い」は本当か?幸せと生産性を考える(1/4 ページ)

この連載の最終回では、大企業や省庁で働くビジネスパーソンが、幸福度や生産性についてどう考えているかについて見ていきます。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
巨大組織である省庁や大企業の生産性は低いと言われることがありますが、果たして……?
巨大組織である省庁や大企業の生産性は低いと言われることがありますが、果たして……?(写真提供:ゲッティイメージズ)

 サイボウズ チームワーク総研のなかむらアサミです。この連載では、サイボウズ チームワーク総研と、コンサルティング会社のスコラ・コンサルトとの共著で、「生産性と幸せ」をテーマに、皆さんと一緒に考えてきました。

 これまで、幸福度と生産性について、50年変わらない日本人の生産性や、私の所属するサイボウズが激変した話米国企業と日本企業の違いや、会議のチェックリストなど、さまざまなことを書いてきました。

 最終回となる本稿では、私たち筆者とは別の立場のビジネスパーソンが幸福度や生産性についてどう考えているか、この点を議論したいと思います。実際に、大企業および省庁で働く方にゲスト参加してもらい、執筆陣とともにディスカッションした内容をお伝えします。

 大企業の定義はさまざまですが、今回ご協力いただいたのは、従業員が連結で約7000人、創業110年を超える、誰もが知るメーカーに勤務するAさんと、ある省庁で勤務されている国家公務員のBさんの2人です。

執筆陣とともに和気あいあいといろいろな話ができました
執筆陣とともに和気あいあいといろいろな話ができました

自分の生産性と幸福度はどこ?

 執筆陣とゲストで放談が始まり、まず話題になったのは、生産性と幸福度の4象限のどこに自分がいるかでした。

 いきなりこうした話題を振るのもどうかと思いつつ、なぜそこに〇をしたのか、などを話していくと、仕事への思いも出てきたりして、かなり盛り上がりました。

生産性と幸福度の4象限
生産性と幸福度の4象限

 読者の皆さんは、自分の「幸福度と生産性」について、どこに丸をつけますか?

 少し考えてみてください。

 次に、AさんとBさんには「現在所属しているチーム」の生産性と幸福度について丸を付けてもらいました。

 省庁のBさんが丸を付けた部分は、ココでした。

 直近に省内で所属していたチームが「幸福度も生産性も高いチーム」だったとのこと。それはどんなチームだったのでしょうか。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る