沖縄銀行(山城正保頭取)は1月21日、スマートフォンを使った決済サービス「OKI Pay(オキペイ)」を3月に始めると発表した。沖銀の登録口座から利用額が即時に引き落とされるのが特徴。オープンAPI(銀行と外部業者の間で安全なデータ連携を可能にする仕組み)を使った沖銀の決済サービスとしては、事業者向けの「おきぎんStarPay(スターペイ)」に次いで2件目。
オキペイの加盟店では、オキペイと同じシステムを使っている横浜、福岡、熊本、親和銀行の各スマホ決済サービスを使える。
オキペイの利用には、アプリのダウンロードと、口座などの登録が必要。スマホの画面上にQRコードを表示し、飲食店などで読み取ってもらう。口座残高はアプリで確認できる。店側がQRコードを読み取るには、タブレットやスマホに加盟店アプリをダウンロードするか、スターペイの端末機が必要。決済額は最短で翌営業日に入金される。
沖銀は9月までに1000店舗との契約を目指すとともに、ホテルや病院の自動精算機などで口座から現金を引き出せるサービスを加える予定。公共料金の払込票をスマホで読み取ると、自動的に支払いが完了する仕組みも2019年度中に目指す。
山城頭取は21日、沖銀本店で会見し「今後も、個人と事業者両方のキャッシュレス化を進めていく」と話した。
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