ニュース
インフル猛威の裏で「季節外れ」のある商品が売れている、なぜ?:メーカー各社に聞いた(2/2 ページ)
猛威を振るうインフルエンザ。対策が急がれる中、本来は夏向けのある商品が売れている。
「ポカリ」ゼリーや森永製菓「inゼリー」も
離乳食や介護食で蓄積したノウハウを使い、飲み込みやすいタイプにしているといい、同社は主に風邪やインフルエンザで食欲の落ちた子ども向けなどで売れているとみる。小売りの売り場でのPOP(店頭販促物)などを使った認知度アップを強化する方針という。
他社でも、栄養補給に向いている摂りやすいタイプのゼリー系商品が好調だ。大塚製薬によると、同社の「ポカリスエット ゼリー」などを擁する「ポカリ」系ブランドの商品群(飲料含む)の1月販売実績が、前年同期比で19%伸びた。定番飲料のポカリスエットに加えてゼリータイプの商品も売れたとみられる。
森永製菓でも、かつては「ウイダー」ブランドで販売していたゼリー飲料「inゼリー」シリーズの1月の売り上げが、やはり前年同期より6%伸びたという。
関連記事
- 森永乳業が「冬のかき氷」を仕掛ける深い理由
森永乳業がシャリシャリした氷菓タイプのアイスを冬に打ち出す。濃厚さとさっぱりした味を両立させ、専門店のかき氷のようにプチ高級スイーツ路線を取る。 - 中国人客は日本で「取りあえずビール」をやってみたい…… なぜ?
春節を前に中国人向けSNSのつぶやきを調査。2018年間の「訪日時に食べた物」を分析した。唐揚げやビールなどちょっと意外な物がランクイン。 - 10年間宣伝ゼロのマーガリン 売り上げが突如6倍になった真の理由
たらこ入りマーガリンが発売10年目に宣伝無しでメーカーも困惑する謎のヒット。Twitterがきっかけだが背景にはそもそもSNSで興味をひきやすい商品の魅力があった。 - キユーピーのマヨネーズを出す「穴」 3年かけて3つに増やす深い訳
キユーピーが一部のマヨネーズのキャップの穴を1つから3つに増やす。かける際の楽しさや料理の見栄えを良くすることで30〜40代にアピールする。 - ファミマのサンドイッチ、パンの「耳」に目を付けたら売れた訳
ファミリーマートの食パンの耳を半端に残したサンドイッチが売れている。柔らかめの耳を少し残すことで香ばしさや食感を工夫し、地味な部分で消費者に驚きを与えた商品といえる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.