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【第3話】社長のリーダーシップを取り付けよ!「働き方改革」プロジェクトリーダーを命ず(2/2 ページ)

働き方改革のプロジェクトリーダーを任された日野下は、X製作所の経営企画部アドバイザーとしてお世話になっている外部コンサルタントの竹中に相談を持ち掛けた。すぐさま竹中は課題点を整理していった――。

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竹中: 「(5)はコンサルタントとして本当に実感しています。私がコンサルになった20年前から業務改革というテーマはありました。ただ、今から思えば、現状の把握に時間をかけすぎでしたし、その後の構想や計画化も長期化していました。効果が出る前に息切れしてしまうんです。当時はそれが当たり前だったのですが、RPAの出現で一変したのです。……少ししゃべり過ぎました。すみません、ついつい。コンサル屋の悪い癖ですね(苦笑)。日野下さん、いかが思われますか?」

日野下: 「はい。昨晩同期たちが言っていたこととも合致します。納得感があります。このポイント押さえたプロジェクトの進め方を具体的に考えていけばいいですね。『社長の思いをもっと聞いておくべきだった』という指摘は耳が痛いです。正直、突然任命されて動揺してしまって。すみません。週明けにでも何とか時間をいただいて社長ヒアリングをしてきます!」

竹中: 「日野下さん、週明けだと3日経ってしまっていますよね。そこで『改めて社長の思いをもう少し伺わせてください』だと、私たちの経企が御用聞きだと言われかねません。それはちょっと悔しいので、5つのポイントを踏まえた推進案を提案しつつ、メッセージを伺う会にしませんか?」

日野下: 「あっ、確かに! 焦って中途半端なことをするところでした。そうします! 実は、社長秘書にお願いして来週水曜日の午後に時間はとってあるんです。経企としての次のアクションを回答する期限を切る意味で」

日野下: 「(歌うように)即決・3日・1週間」

竹中: 「任命されてから、ちょうど1週間目ですね」

(続く)

著者プロフィール

柳剛洋(やなぎ たけひろ)

アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット ディレクター

シンクタンクを経て、1999年アビームコンサルティングに入社。戦略・経営計画策定、業務改革、経営管理分野のコンサルティングに従事。


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