カプセルホテルの“常識”が変わる? 「ナインアワーズ」の考え方:水曜インタビュー劇場(眠り公演)(7/7 ページ)
カプセルホテルといえば、サラリーマンのおじさんが泊まっているといったイメージが強いかもしれないが、数年ほど前からちょっと異変が起きている。オシャレな雰囲気を演出しているところが増えてきたなかで、「眠り」にチカラを入れているところがある。それは……。
カプセルホテルの仕組みを輸出
土肥: 今後はどのくらいまで増やすつもりですか?
油井: 明確な数は設定していないのですが、東京だけで30〜40店舗は必要かなあと感じています。なぜか。繰り返しになりますが、私がやろうと思ったのはカプセルホテルをデザインするのではなくて、新しい事業をつくること。これまでになかった「トランジットサービス」というカテゴリーをつくろうと思っているんですよね。
目的地の近くに到着して、1時間ほど時間があればどうするか。カフェなどを利用する人が多いかもしれませんが、「ちょっと落ち着いて仕事をしたい」とか「汗をかいたのでシャワーを浴びたい」といった理由で、カプセルホテルを利用する。そうした機能を備えて、きちんと運営するには、都内に30〜40店舗ほどなければいけないのかなあと。拠点数が少なければ、単なる宿泊業で終わってしまいますからね。
トランジットサービスというものが街の中で機能するには、やはりたくさんなければいけません。今後は、東京、大阪、名古屋、福岡の4大都市で増やしていく予定にしていて、同時に海外進出も考えています。社会人2〜3年目のときに「世界で戦える企業をつくりたい」と考えていたわけですが、その夢はまだ実現していません。これまでになかったカプセルホテルの仕組みを輸出できればなあと。
(終わり)
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