AIがモデルを審査!? 「副業モデル」マッチングアプリの挑戦:人工知能が才能発掘?(2/3 ページ)
副業でモデルができるアプリ「週末モデル」が審査業務にAIを活用。ベンチャーと組み容姿や趣味などで評価させるという。でも、どうやって?
SNS投稿でモデルの趣味を分析
AIQ副社長の渡辺求さんによると、まずモデル志望の女性がアプリ自体に登録する際の審査に、同社の「画像認識技術」を活用する。現在週末モデルでは、スタッフが応募者の写真や職業といった情報を人力で見て判断する仕組みを取っており、全体の約8割が通過しているという。
そこでAIQ側は、今までアプリが蓄積してきたモデル登録の合格者の写真データを元に、どんな人を通過させればいいかの基準となるAIの「学習モデル」を作成。応募者の写真がそれと近いかどうかで、容姿面での審査を行う。
さらに、募集案件に対して応募してきたどのモデルが最適なのかも、AIが審査していく。AIQはInstagramやTwitterなどSNS上の膨大な投稿データの解析を専門にしている。応募者がこれまでSNS上に書き込んだ情報から最近の趣味や嗜好を分析、「料理するシーンを撮影する広告には、私生活でも料理好きなこのモデルを」などと、最適な人を提案するという。
MONOKROM社長の筒井真人さんは「人の趣味や嗜好は変わっていくもの。SNSを分析することでより最近の趣味が分かったり、アプリで登録したプロフィールでは(モデル本人が)書いていなかった情報が見つかることもある」と説明する。
企業の「モデルの好み」もAIが学習
企業側の求めるモデル像についても、AIが学習して判断できるようにしていく。AIQの渡辺さんは「モデルを審査する人間の頭の中には判断基準があるが、それを言葉にするのは意外と難しい」と説明する。そこで企業の担当者にはあらかじめ、いろんなモデルのサンプル画像を見せて「依頼したいかどうか」を選んでもらい、判断基準となるデータを収集するという。
実際にモデルと成約して撮影が終了した後にも、企業担当者がそのモデルをどう評価したか、A〜Eなどでランク付けしてもらう。評価情報を蓄積していくことで、その企業に最適なモデルとはどのような人か、AIが学習していく。
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