コラム
首都圏の鉄道で何が進んだのか “接続しなかった”相鉄もとうとう:相鉄・JRが直通に(5/5 ページ)
平成時代の首都圏の鉄道を振り返ると、直通・乗り入れが進み、ターミナル駅でも乗り換える必要がなくなったことが挙げられる。今年12月、“どことも接続しなかった”相鉄もJR東日本の埼京線と相互乗り入れすることに。このほかにも……。
広域ネットワーク化の未来
JR東日本は2月15日に、羽田空港アクセス線の環境アセスメント実施について発表した。それによると、宇都宮、高崎、常磐方面だけではなく、新宿、池袋方面、りんかい線、房総方面からも羽田空港へ乗り入れることができるようになるという。空港アクセス鉄道において、JR東日本は新しいネットワークをつくろうとしているのだ。
一方で、すでに羽田空港にアクセスしている京急電鉄も、羽田空港国内線ターミナルに引き上げ線を延伸し、複雑な折り返しに対応しようと計画している。この計画と京成電鉄の「都心直結線」と合わせると、羽田〜都心〜成田の新しい空港アクセス鉄道も可能になる。
平成が終わり、新しい時代になっても、鉄道のネットワーク化はさらに進む。
この国では人口減少社会が課題になる一方、首都圏への人口集中はさらに進み、都市部の交通の充実は必要とされる。そういった時代の象徴として、相鉄のJRや東急への直通は意味付けられるのだろう。
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