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首都圏の鉄道で何が進んだのか “接続しなかった”相鉄もとうとう相鉄・JRが直通に(4/5 ページ)

平成時代の首都圏の鉄道を振り返ると、直通・乗り入れが進み、ターミナル駅でも乗り換える必要がなくなったことが挙げられる。今年12月、“どことも接続しなかった”相鉄もJR東日本の埼京線と相互乗り入れすることに。このほかにも……。

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JR首都圏エリアの広域ネットワーク化

 JR東日本の首都圏エリアで忘れてはならないのは、「湘南新宿ライン」と埼京線、そして「上野東京ライン」だろう。「湘南新宿ライン」は東海道線・横須賀線と新宿を直結しようとしたもので、列車は埼玉方面まで運行され、宇都宮線、高崎線へと乗り入れることになった。東北貨物線や山手貨物線、東海道貨物線を利用したもので、01年に運行が開始されている。

 また、「湘南新宿ライン」と池袋〜大崎間で線路を共有する埼京線は、02年にりんかい線と相互直通運転を開始し、新宿エリアと臨海副都心エリアが直結するようになった。これで、夏冬のコミックマーケットに行くのが便利になったという人も多いだろう。

 ネットワークが次第に完備されていくなかで、東京駅と上野駅はターミナルとして、中距離列車の始発駅として残り続けた。だがこれらが結ばれるのも時間の問題だった。

 東北新幹線の工事により、上野〜東京間の線路は結ばれなくなっていた。それを、新幹線の上に重層高架で結ぼうとしたのが、08年に着工、15年に開業した「上野東京ライン」である。新幹線工事時にある程度の基礎は造っておき、そこから工事を行うことができるようになっていた。

 08年に着工、15年に開業した。これにより、上野や東京でこれまで折り返していた列車はそれぞれ直通するようになった。また、常磐線の列車も品川まで向かうようになった。

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