優れた道具は使い手のレベルアップにもつながる:内田恭子の「日常で触れたプロフェッショナル」(4/4 ページ)
素敵な食器やお鍋、キッチンツールを見つけると、ついつい買ってしまう内田恭子さん。今も狙っているお鍋が2つあるそうだ。けれども、素敵な器などを使うことで良い効果が生まれるのだという。
いざ使ってみると……
そんな魔法の鍋帽子が私の手元に届いたのは、新幹線でのうるさいトークの翌週。何とひめのお母さまお手製のものが届けられたのだ。あれからすぐに作ってくださったらしい。ぽってりとした鍋帽子がさらに温かく、やわらかく感じられた。ひめママ、本当にありがとうございます。
そんなに楽しいものが我が家にやってきたら、すぐに使ってみるしかない。あいにくビーフシチューの材料がなかったので、冷蔵庫にあったもので肉じゃがに挑戦。
ホーロー鍋で肉じゃがを煮込んで10分。さっさと火からおろし、帽子をすっぽり。お鍋がお布団に入るようでなんとも可愛らしい。「おやすみ、起きたらおいしい肉じゃがになってね」なんて言いながら2時間ほど放置。そのまま夜ご飯の時間になり、子どもたちも一緒に「おはよー」と言いながら帽子を外してお鍋の中をのぞく。見た目もいい感じ。そしてもちろん味もばっちり!
ホクホクのじゃがいもにしようとすると、どうしても煮崩れをおこしてしまうのに、鍋帽子はやってくれました。形はきれいにそのままで、もちろんホクホク、中までしっかりと味がしみわたっている。ただの肉じゃがなのに、魔法がかかって一味おいしくなる。鍋帽子よ、なかなかの実力を見せ付けてくれるな。
そんなおいしい肉じゃがは、お気に入りの福光焼きのぽってりとした梅鉢に入れて食卓へ。それだけで素敵なご馳走になってしまう。
まだまだ鍋帽子とのお付き合いは始まったばかり。次はいよいよ幻のビーフシチューにとりかかるとするか。うまい、へたにかかわらず、お料理って本当に楽しい。大好きな器やお鍋たち、そして新しい相棒の鍋帽子と、愉快なキッチンでの時間をこれからも満喫します。
著者プロフィール
内田恭子(うちだ きょうこ)
キャスター。1976年6月9日、ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。神奈川県横浜市出身。1999年、フジテレビ入社。同局のアナウンサーとしてさまざまな番組を担当後、2006年に退社・結婚。現在はテレビ・ラジオ・雑誌連載・執筆活動などをベースに、読み聞かせグループVOiCEを立ち上げ都内の小児病棟などで読み聞かせを行い、また「女性のHappyは世界を変える」をテーマにLena’sを主宰し日々活動を行っている。公式ブログ「Dear Diary,」
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