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「亀田の柿の種」を壊したフリカキックス、今のところ「吉」:あの会社のこの商品(3/6 ページ)
柿の種を砕き、ふりかけに使える商品が誕生した。亀田製菓の「FURIKAKIX(フリカキックス)」だ。社内の批判を乗り越え、どのようにして生まれたのか。担当者に話を聞いたところ……。
アップルストアにあってもおかしくないものを目指す
フリカキックスの商品コンセプトは「人間の五感に訴える」。砕く時の音や手に伝わる感触、炊きたてのご飯にふりかけた時に匂いが鼻腔に広がるイメージが持てること、といった情緒的な価値も追求することにした。そしてデザインコンセプトは、「アップルストアにあってもおかしくないデザイン」と決めた。
本体は分解可能な白いボディと透明な保存容器で構成され、両者を合体するとテーパー形状になる。しかし、試作時の姿は現在とはやや異なった。
まず、ボディはテーパー形状ではなく茶筒のような寸胴だった。「これはカッコ悪い」と不評だった上に持ちにくいことから、持ちやすいテーパー形状に決まった。
また、柿の種とピーナツをひくために回すグリップは、当初凹凸がないものだったが、子どもが使うとしたら回しづらいことから凹凸をつけることに。調理中に使うことを想定し、モニターテストでは女性に使ってもらい、使い勝手を検証しながら凹凸の付け方を決めていった。凹凸をつけるとデザイン性が損なわれてしまうが、「グリップのデザインは、デザイン性を維持しつつグリップ感を上げるギリギリのところで落ち着きました」と佐田氏は振り返る。
保存容器は当初、白色だった。しかし、「削られた柿の種が落ちてくる様子を見ることができたほうが面白い」ということから、透明にする。そして、調理に使いやすいよう目盛りをつけることにした。
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