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鉄道会社はどんな取り組みをしているのか 沿線に住んでもらう:沿線×地域(4/4 ページ)
東京圏の鉄道会社は、自社の沿線に住んでもらうためにさまざまな取り組みをしている。具体的にどんなことをしているのかというと……。
沿線よりも細かい「地域」をどう見るか
さて、沿線よりも細かい地域の枠組みに、「区市町村」という基礎自治体がある。東京都調布市のように全エリアが京王線沿線の自治体もあれば、広くて人口も多い世田谷区のようにさまざまな路線の沿線となっている自治体もある。
そこで、沿線×地域という発想が生まれてくる。世田谷の中でも、どこに住むか。京王線沿線に住むか、小田急小田原線沿線に住むか、東急田園都市線沿線に住むか。住環境のよさでは、乗り換えはあるものの東急世田谷線沿線も捨てがたい。
実質的には路面電車である東急世田谷線はともかく、各路線とも遠方の行楽地と結ばれ、一方で世田谷区の住民サービスを受けられる。他の路線はすでに説明したので再度記さないが、田園都市線には「こどもの国」がある。田園都市線の二子玉川のように商業施設が充実しているところもあれば、小田急線沿線のように閑静な住宅街もある。京王線沿線の千歳烏山のように、比較的家賃も安いところもある。
世田谷区は、高学歴層が多く住む比較的リベラルなエリアである。その中でも、どこに暮らすかというのは、路線のカラーによってもだいぶ異なってくる。
沿線という概念、地域という概念を頭に入れ、勤務先との交通の便を考慮すると、どこでどんな暮らしをするのか、考えやすいのではないだろうか。
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