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西友の精肉売り場が黒いトレーだらけになっていた!:牛も豚も鶏も……(2/2 ページ)
スーパーではさまざまな色のトレーに肉を入れている。西友では4月から牛肉、豚肉、鶏肉を入れるトレーのほとんどを黒に変更した。この戦略は吉と出るのか?
食品トレー容器大手に聞いてみた
スーパーで使われるトレーにはどんなトレンドがあるのだろうか。食品トレー容器大手のエフピコに聞いてみた。
スーパーの店舗数がどんどん増え始めていた頃、価格が安い白いトレーが使われるケースが多かった。1981年、エフピコがカラートレーの販売を開始したことで、白以外の選択肢も増えていった。近年のトレンドとしては、カラートレーを使うケースが増えている。最適なカラーを選択することで、売り場でお客の目に止まりやすくなるとともに、中身の食材を引き立たせて手に取ってもらいやすい効果が見込めるという。同社は、付加価値のある売り場を演出するため、カラートレーや蓋付きトレーを活用した売り場が一般的になりつつあるという認識を示した。
西友の取り組みは吉と出るか?
カラートレーの使用が主流になりつつある中、西友はどうして黒いトレーを選択したのだろうか。広報担当者は「売り場全体で西友の品質を伝え、畜産商品の安心・安全イメージの向上を目的とするため」と回答した。また、数ある色の中から黒を選定した理由やその経緯などについては、導入したばかりなので現時点で公表できないという。
他社は売り場に変化を出したり、注目させたい商品を目立たせるためにさまざまな色を使い分けている。西友の“黒一色”作戦は吉と出るだろうか?
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