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取扱量が5年で激増 大黒屋で酒の売買が活発になったワケ:国産ウイスキーが主流(2/3 ページ)
ブランド品やチケットの買い取り・販売をしている大黒屋。ここ5年で酒の買い取りと販売の取扱量が激増している。背景には何があるのか?
地道なマーケティング施策も効果あり
大黒屋で酒の取扱量が急激に増えた理由は他にもある。同社は、数年前から宅配買い取りに力を入れている。酒の買い取りに対応した店舗は都内だけでなく全国各地にあるが、「重い酒をわざわざ持ち込むのは面倒くさい」と考えるお客がいる。買い取りをしていることを宣伝するのはもちろん、商品を検索しやすいようにWebサイトを改良したり、買い取り価格の目安を表示したりするなど、専門部署と協力して地道なマーケティングを行ってきた成果が出ているという。
ブランドのバッグや時計と違い、酒の価格は比較的安定しているのが特徴だ。例えば、有名ブランドのバッグは為替の影響によって価格の変動幅が大きくなる。また、チケットは市場に多く出回るほど買い値と売り値が安くなる傾向がある。
現在、大黒屋では国産ウイスキーの取扱量が多いが、焼酎や日本酒といった酒が海外でさらに高く評価されるようになると、“中古市場”はますます拡大していくかもしれない。
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