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マネックス証券が米国株の最低手数料を0.1ドルに 少額売買のコスト改善
これまで最低5ドルだった米国株の取引手数料をマネックス証券が引き下げる。少額の米国株売買でも、手数料負けしない形に。
マネックス証券は7月8日から、米国株取引の最低手数料を従来の5ドル(米ドル)から0.1ドルに引き下げる。同時に、半年間、米国株購入のための米ドル買い付け為替手数料を無料とする。
米国株の取引手数料は、大手ネット証券のSBI証券や楽天証券、マネックス証券が横並びで取引金額の0.45%となっている。これまで最低手数料は最低5ドルだったため、約11111ドルを超えないと、手数料が取引額に対して割高となっていた。今回、最低取引手数料を引き下げたことで、少額の売買でも手数料負けしない形になる。約22ドルまでは、手数料0.1ドルで取引できる計算だ。
【訂正:20:45 計算に誤りがありました。お詫びし、訂正させていただきます。】
マネックスは早くから米国株の取り扱いに力を入れてきた証券会社だ。傘下に米国拠点の金融システム開発会社TradeStation Groupを持ち、取引環境を整備してきた。現在は個別株で3148種類、米国ETFで270種類を用意しており、業界最多。米国株ETFの一部については、「ゼロETF」という名称で売買取引手数料を無料としていた。
→続報:SBI証券が最低手数料ゼロを発表
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