会議に反省なくして改善なし! 生産性を高める「唯一の方法」:今日から始める“ダメ会議”脱却術(1/2 ページ)
“ダメ会議”を解決する8つの動作を紹介する連載。最終回はその8となる「振り返り」のコツについて解説する。
この記事は榊巻亮氏のブログ「榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』」より転載、編集しています。
ダメ会議からの脱却を目指して「会議の基本動作」を解説するこの連載では、これまで会議の準備・開始時・進行時・終了時のポイントを解説してきた。最終回となる今回は、会議終了後に行う「振り返り」について解説しよう。
「振り返り」で会議をまとめる
本質を押さえ、方法論の大事さが理解できても、机上で学んだだけではなかなかうまくできるようにはならない。本質を押さえていればめげずにやり続けることもできるが、手っ取り早く定着のスピードを上げる方法がある。それが「振り返り」だ。
私が所属するケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズでは「Check Point」と呼んでおり、会議が終わった後「今の会議がどうだったか?」を5分程度で振り返っている。
振り返りの目的は以下の3つだ。
- 良かった点を言語化し、次回また再現できるようにすること
- 悪かった点を自覚し、改善する方法を模索すること
- 参加者の率直な感想を確認し、場としての良しあしを知ること
書いてみると至極当たり前のことのように思えるが、会議の振り返りをやっている組織は、これまで見たことがない。きっと、あなたの組織でもやっていないだろう。
「振り返らない」会議の問題点は?
ここでちょっと考えてみよう。会議のたびに振り返りをやらないと、何がマズイのだろうか?
振り返りをしなければ、「自分の仕事がGoodだったのか、Badだったのかも確認せずに次の会議に臨む」ことになる。
製造業に例えるなら「取りあえず作ってみるか!」とその日の作業を終わらせ、「目標の数量が作れたかも、品質がどうだったかも分からないけど、まぁいいか!」と次の仕事を始めるようなものだ。そんな状態で「会議の品質」が上がるわけがない。
会議のたびに、良いところを自覚し、改善点を見つめ直して、次につなげていったら、加速度的に会議は良くなる。自分の不得意なところが分かれば、意図的にフォローしてもらうこともできる。では、具体的に何をすればいいのか。
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