新宿ミラノ座跡地の225メートル再開発ビル、東急が着工 観光に強い“エンタメの街”はどう変わる?:「屋外劇場」も現れる(1/2 ページ)
東京・新宿歌舞伎町で進む再開発計画。東急電鉄などが、約225メートルの高層複合施設の新築工事に8月から着工する。古くからエンターテインメントの街として発展してきたエリアは、どのように変わるのだろうか。
東京急行電鉄と東急レクリエーションはこのほど、新宿・歌舞伎町の「新宿TOKYU MILANO」跡地で進めている再開発計画について、約225メートルの高層ビルの新築工事に8月から本格着工すると発表した。ホテルや映画館、店舗などを有する大型複合施設となる計画で、2022年8月末に完成する予定。エンターテインメントの街として観光客を引き付けるエリアに、新たなにぎわいが生まれそうだ。
“エンターテインメントシティー”機能を強化
再開発の場所は東京都新宿区歌舞伎町一丁目エリアで、西武鉄道西武新宿駅に隣接している。敷地面積は約4600平方メートル。2014年に閉館した映画館「新宿ミラノ座」などの跡地で、周囲は映画や演劇などのエンターテインメントとともに発展してきたエリアでもある。
新宿区景観まちづくり審議会の資料によると、今回の再開発によって歌舞伎町の“エンターテインメントシティー”としての機能をさらに強化し、新たな核となる観光拠点や観光インフラを整備する狙いがあるようだ。
新築する高層複合施設は地上48階、地下5階、塔屋1階で、映画館や劇場、ライブホールなどのエンターテインメント施設に加え、ホテルが入る。
ホテルは東急ホテルズが運営。地上100メートルを超えるルーフトップを備える。高層階には、アートや音楽などをモチーフにした客室を整備するという。映画館、劇場、ライブホールなどのエンターテインメント機能とホテルを連動させて、外国人観光客などの需要が拡大している「ナイトタイムエコノミー」の活性化を狙う。
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