2015年7月27日以前の記事
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サグラダファミリアは3000円、日本のお寺は400円 日本は安い旅行先なのか?(4/4 ページ)

訪日外国人という”量”は増えているが、来日で支払った額は必ずしも増えていない。安い国ではなく、価値ある国になるためには、適切な価格設定によって売り上げ増を果たすことが重要だ。ホテル向けにAIを使って最適な料金設定を提示する空と、レベニューシェアで観光地向けのオーディオガイドを製作するON THE TRIPの例から。

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コスト削減ではなく、質の向上による値上げを

 長引くデフレの中で、経営改善は販促活動やコスト削減に注目されることが多かった。しかし、適切な販売価格に設定することで単価を上げられれば、その効果は大きい。「価格を1%改善できると、利益が23%増える。販促やコスト削減よりもインパクトが大きい」と空の松村氏。


価格設定が最も利益へのインパクトが強い(空資料より)

 「ぼくらが東南アジアにいくときと同じで、日本が外国人にとって安く行ける旅行先となっていくのか。物の価値ではなくストーリー価値、歴史の価値で日本が選ばれてほしい」(松村氏)

 外国人から見て、旅行費用が安い国として選ばれるのか、高い費用を払っても価値のある国として選ばれるのか。インバウンドブームの裏側で、日本はそんな岐路に立っている。

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