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お店が“ハイテク化”する一方で求められる「高齢者対応」という課題:使いこなせない人も多い(3/3 ページ)
お客の利便性向上や人材難への対応から店舗の“ハイテク化”が進む。小売り・外食チェーンは従業員の負荷を減らして接客を充実させる。その目的の1つに新サービスについていけない高齢者へのケアがある。
券売機の使い方に困る高齢者
大手牛丼チェーンの松屋も、高齢者対応を課題として認識している。
松屋は3大牛丼チェーンの中で唯一、券売機をフル活用している。券売機を活用することで、従業員がレジ業務やオーダーを受ける業務から解放され、商品の提供などに集中できるメリットがある。また、さまざまな決済方法を導入しやすくする目的もある。一方、松屋では2週間に1回程度、新メニューを導入している。そのため、券売機の画面表示の切り替えが多くなり、操作にストレスを感じる高齢者が一定数存在するという。
小売り・外食チェーンで券売機、セミセルフレジ、無人レジ、座席で注文できるタブレットの導入を進める動きは加速している。導入が進めば進むほど、それらを使いこなせるお客の利便性は向上する。一方、使い方が分からずに困惑する高齢者が増えてくる。こういったお客へのケアは今後、大きな課題になるだろう。
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