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人の心を癒すロボット「Qoobo」は、どのようにして生まれたのかあの会社のこの商品(2/6 ページ)

「ペットを飼いたいなあ」と思っていても、何らかの事情で飼えない人も多い。そのような人たちに癒やしを提供するのが、ユカイ工学の「Qoobo」。海外でも評判が高いユニークなロボットは、どのようにして誕生したのか。

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しっぽに囲まれた生活を送っていた女性デザイナーが発案

 「Qoobo」とはフランス語でしっぽを意味する“Queue”とロボット(Robot)による造語。円形クッションからしっぽが伸びている様がアルファベットのQに似ていることにインスパイアされ名付けられた。

 誕生のきっかけは、毎年社内で実施しているアイデアハッカソン。17年4月に実施した時に発表したのが、「Qoobo」の原型だった。

 同社のアイデアコンペは、社員全員が参加。スキルが均等になるようにチームを編成し、動く試作品までつくることにしている。

 「Qoobo」のコンセプトを考えたのは女性デザイナー。北海道出身のその女性デザイナーは、子どものころ、犬14匹に囲まれて暮らしていたが、上京により生活環境が一変した。しっぽが身近にいなくなった上に、一人暮らしの住まいではペットが飼えないことから発案されたのだ。

 提案されたコンセプトは、「1人暮らしの女性が家に帰った時にモフモフできるもの」。1日の疲れを癒やしてくれるものとして考え、形状もいくつか考案された。その中には、抱き枕のようなしっぽがないものもあったが、コンセプトにふさわしいものとして現在の形が採用される。


コンセプトは「1人暮らしの女性が家に帰った時にモフモフできるもの」。1日の疲れを癒やしてくれるものとして考えられた

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