みずほ、リアルタイムで残高がわかるスマホ決済 銀行の強み生かす Apple Payにデビット初導入で:ピピッとデビット(2/2 ページ)
みずほ銀行が8月29日、「みずほWallet for iOS」にデビット決済を導入。Apple Payでデビット決済を使えるサービスは初。期間限定でキャッシュバックキャンペーンも実施。キャッシュレスに生かせる銀行ならではの強みとは?
銀行ならではの「強み」
強みは、「安心感」だ。先行するキャッシュレスサービスでは、不正利用などが目立つ。他の参入者に比べて信頼度の高いメガバンクが提供するサービスということで、間口を広げたい考えだ。また、口座の残高をリアルタイムで確認できることで、キャッシュレスで懸念される「使い過ぎ」の抑制も図る。
みずほWallet上では、同社がすでに提供しているQRコード決済の「J-Coin Pay」も利用できる。デビット決済との統一については「ベースは口座を便利に使ってもらうこと」と答えた。担当者によると、「ポイントがたくさん貯まるリアル店舗ではデビットカード、ネットショップではクレジットカード、といったようにチャネルに合わせた使い分けが目立つ」という背景から、統合の緊急性はないと判断。「タッチ決済」「QRコード決済」「口座間送金」などキャッシュレスに対する幅広いニーズに応えることで口座利用の利便性を高める狙いがあり、「(他のキャッシュレスサービスについては)競合だと考えていない。みずほ銀行利用者の満足度を高めることが狙いだ」と話した。
なお、8月29日から12月15日までの期間限定でキャッシュバックキャンペーンを実施。エントリーなどを行いSmart Debitを利用した場合、利用金額の最大20%をキャッシュバックする。また、Smat Debitを新規発行し、Mizuho Suicaも合わせて新規発行した上でチャージすれば、さらにチャージ金額の20%がキャッシュバックされる。担当者は「(キャッシュバックのキャンペーンは)当然先行投資。利便性は非常に高いと自負している。一度使ってもらえれば、二度三度と使ってもらえるはず」と自信をのぞかせた。
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