PayPay、公共料金支払いに対応 支払い額の0.5%還元:9月2日から順次拡大
PayPayが9月2日から、公共料金の支払いに対応する。支払い額の0.5%をPayPayボーナスとして還元。同じスマホ決済のLINE Payは2018年3月にサービスを開始していた。1年半遅れで参入を決めた理由とは?
ソフトバンクグループ、ソフトバンク、ヤフーの3社が出資するPayPay(東京都千代田区)は9月2日、スマホ決済サービスで、電気やガスなど公共料金の支払いに対応したと発表した。現時点では、東京ガス、東京電力、東京都水道局、広島ガス、中国電力、九州電力の請求書に対応。今後は9月末をめどに、ヤフーの提供する「Yahoo!マネー」で対応している地方公共団体などの請求書も取り扱う予定。
PayPayアプリ上で払込票のバーコードを読み取り、支払い手続きを行うだけで料金を納付できる。また、支払った金額の0.5%がPayPayボーナスとして還元される。なお、PayPay残高からのみ支払いが可能で、クレジットカードは利用不可。
進むサービス統合
ヤフーは自社サービスをPayPayと統合させる動きを加速させている。オークションサイトの「ヤフオク!」では、6月から商品代金の支払いや受け取りにPayPayが使えるようになった。また、「Yahoo!マネー」として提供する電子マネー事業については、9月30日にPayPayへと一本化する予定だ。Yahoo!マネーでは、アプリ上でバーコードを読み取り、公共料金を支払うサービスを提供していた。
スマホ決済での公共料金の支払いについては、LINE Payが先行している。LINE Payでは、18年3月からサービスを提供。LINE Payから1年半ほど遅れて対応した理由について、PayPayの広報担当者は「関係各所との連携を図ったり、システム上の確認をする中でこのタイミングとなった」としている。今後、公共料金以外の税金支払いなどについては「ユーザーの利便性を向上させるという点から検討している」という。
関連記事
- 話題のサブスク自販機 1日1本で2480円は割高? 強気なプランのワケを担当者に聞く
JR東日本ウォータービジネスが、10月1日から駅ナカ自販機でサブスクリプションサービスを開始する。アプリを通じて、対象のイノベーション自販機から1日1本対象のドリンクをもらえる。プランは月額980円と2480円の2種類。 - メルペイ、新キャンペーンに人気YouTuber起用の理由 友達招待で最大1億円
メルペイの新キャンペーン「すすメルペイ」は人気YouTuberの「HIKAKIN」と「はじめしゃちょー」をCMキャラクターに起用。狙いは若年層の取り込みだ。 - ”損するローソン”も? 10月以降のキャッシュレス還元で
ローソンが消費増税に向けた施策を発表。クレジットカード「ローソンPontaプラス」のポイント還元を倍増し、2%の即時還元も実施。しかし、店舗によっては還元率が変わる可能性も? - みずほ、リアルタイムで残高がわかるスマホ決済 銀行の強み生かす Apple Payにデビット初導入で
みずほ銀行が8月29日、「みずほWallet for iOS」にデビット決済を導入。Apple Payでデビット決済を使えるサービスは初。期間限定でキャッシュバックキャンペーンも実施。キャッシュレスに生かせる銀行ならではの強みとは? - BATJ、たばこ「ラッキー・ストライク」など80銘柄値上げ申請 値段は今後も上昇の見込み
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンがたばこの価格改定を申請。「ラッキー・ストライク」や「ケント」「クール」など80銘柄が対象。2020年、21年にはたばこ税の改定が予想されており、再度の値上げが予想される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.