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休日も“心”は疲弊 働きがいに影を落とす「休み方」の落とし穴:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(4/5 ページ)
2019年版の労働経済白書では「働きがい」を数値化して分析。「休み方」と働きがいの関係も調査された。ただ休むだけでなく、仕事から心理的距離を置いたり、仕事以外の時間をチャレンジのきっかけにしたりできる休み方をしないと、“心の疲れ”は癒やせない。
働きがいと「リカバリー経験」の関係
- 性別では、「心理的距離」「リラックス」「コントロール」については、女性の方が男性より高い割合で経験している。「熟達」については、男性の方が高い
- 年代別では、「心理的距離」「リラックス」「コントロール」については、30代、40代、50代の経験が低い。「熟達」については年代が高いほど高い
- 居住地域別では、「心理的距離」「リラックス」「コントロール」については、三大都市圏と地方圏で差がない。「熟達」については、三大都市圏で割合が高い
- 役職別では、「心理的距離」 については、「係長・主任相当職」「課長相当職」「部長相当職以上」で低い。「リラックス」「コントロール」については、「係長・主任相当職」「課長相当職」で低い
- 企業規模別では、「心理的距離」「リラックス」「コントロール」については「50人〜100人」「100人〜300人」で低い。「熟達」については、企業規模が大きいほど高くなる
さらに、「心理的距離」「リラックス」「コントロール」「熟達」といったリカバリー経験ができている人ほど、労働生産性の向上を実現させる可能性が示唆されました。つまり、「働きがい」を向上させるためには、リカバリー経験が極めて重要であることが確認されたのです。
また、「心理的距離」「リラックス」「コントロール」「熟達」を「経験できている・行っている」と自己評価した人の割合は、「リラックス」が最も高く83.6%。次いで「コントロール」が75.0%、「心理的距離」は66.1%、「熟達」は22.2%となっていました。
さて、と。あれこれ数字やら難しい言葉の連発で少々混乱していますが、上記を乱暴にまとめると、「心的な疲れをとる休み方ができてない=心理的距離がない」ってこと。「新しいチャレンジをする休み方=熟達」にも乏しい。
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