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みかんを丸ごと1個のせた大福をナチュラルローソンが発売 素材の良さをアピール:食べやすさよりインパクト
みかん1個を丸ごとのせた大福をナチュラルローソンが発売する。商品をじっくり選ぶ女性客がメインなので商機を見いだした。生産者のこだわりも伝える。
首都圏を中心に143店舗を展開するナチュラルローソン(8月末現在)は、「みかんで食べる大福」(税込360円)を発売した。
全国各地にあるローソンファームで生産した旬の農産物を使用する「FARM with YOU」シリーズの第3弾となる商品。大福の上には、ローソンファーム熊本産のみかんがのっている。大福にはあんこと生クリームが入っている。
FARM with YOUは、ナチュラルローソンの担当者が各地の畑に足を運び、生産者の話を聞きながら、素材のおいしさを生かせるメニューを考案するシリーズ。2月に発売したいちごを丸ごと1個大福の上にのせた「もういっこ苺で食べる大福」は、発売から5日間で販売予定数量に達する人気商品となった。
みかんを丸ごとのせると、食べにくくなるというデメリットがある。しかし、素材の良さをアピールし、インスタ映えなどのインパクトを与えるにはこの形態が適していると判断した。また、ナチュラルローソンはお客の7割が女性となっており、ちょっと値段は高いが個性的なサラダやスイーツがよく売れる傾向がある。お客も、通常のローソンと違い、じっくり商品を選ぶので、みかんにまつわるストーリーやこだわりを理解してもらいやすいといったことも開発の背景にあるようだ。
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