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池袋の新名物「赤い電気バス」に乗ってみた 10本のタイヤでゆっくり走る:「ハレザ池袋」もオープン(2/2 ページ)
東京・池袋で、主要スポットを回遊する電気バス「IKEBUS(イケバス)」が披露された。地域住民の利便性や観光客の回遊性を向上させる。また、複合施設「Hareza池袋」もオープンし、街の景色が変わりそうだ。
貸し切りで池袋の外も走る
実際にイケバスに乗ってみると、普段乗っているバスで感じるエンジン音や振動はなく、モーター音はとても静かだった。ゆっくりとした速度で走るため、ゆったりと揺られながら街並みを眺める余裕がある。そこまで広くない池袋エリアでも、歩いて移動するには距離があると感じることも多いため、ちょっとした移動に活用できそうだ。
運賃は1回200円(子ども・高齢者・障害者は100円)。支払い方法は当面は現金のみ。2020年には、各種QRコード決済も導入予定だという。
イケバスは定期運行だけでなく、貸し切りも行う。すでに、保育園の子どもたちを乗せて走ったり、結婚式に利用したりする計画もある。「池袋だけでなく、区内全体に広める」(高野区長)ことが狙い。貸し切りは最短3時間から可能で、料金は5万円程度からとなる。
区役所庁舎の跡地などを再開発して整備したハレザ池袋は、11月1日に「東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)」と「としま区民センター」がオープン。1300席を備える芸術文化劇場は、すでに3年先まで公演予定が入っているという。オフィスや映画館などが入る「ハレザタワー」は20年7月に開業予定。グランドオープン後は、年間で1000万人の集客、480億円の経済波及効果を見込む。
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