2015年7月27日以前の記事
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寂しかったベイエリア「竹芝」が最先端の街に 船とテクノロジーでにぎわいは生まれるかスマートシティーになる?(2/2 ページ)

東京都港区の竹芝エリアで複数の再開発計画が進んでいる。東急不動産と鹿島建設の計画では、名称を「東京ポートシティ竹芝」に決定。街で最先端のテクノロジーを活用する「スマートシティー」を構想する。新たな魅力をつくり出そうとする動きが活発だ。

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舟運を活用したモビリティ実験

 JR東日本が計画を進める「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」は、20年4月に一部が開業し、7月に全面開業となる。「劇団四季」の専用劇場が入るシアター棟と、ホテルやオフィス、商業施設で構成されるタワー棟を整備する。延床面積は計約10万2600平方メートル。

 この計画では、水辺という立地を最大限活用して、「舟運の活性化」や「環境再生・学習の場づくり」を担っていく方針だ。舟運事業者と連携し、周辺エリアとの定期船航路などの検討を進めていくという。


「WATERS takeshiba」のイメージ図(出典:JR東日本ニュースリリース

 そして、竹芝エリアに関わる企業が連携する取り組みも動き始めた。東急不動産やJR東日本を含む7社は、19年12月下旬から20年1月上旬にかけて、新たなモビリティサービスの実証実験を行う。東京都の「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」を受託した。

 内容は、竹芝エリア内の勤務者向けに駅やオフィスなどを巡回する「オンデマンドモビリティサービス」、舟運を新たな通勤手段として利用し、船舶とモビリティサービス、鉄道を連携させる「通勤者向けマルチモーダルサービス」、大島から竹芝客船ターミナルに到着する定期運航船のダイヤに合わせて、JR浜松町駅へ移動するモビリティサービスを運行する「観光客向けマルチモーダルサービス」の3つとなる。

 新しい施設ができるだけでなく、立地を生かしたさまざまな取り組みが動き出した竹芝。ビジネス拠点としてにぎわいを生み出す構想は実現していくだろうか。


モビリティサービス実証実験のイメージ(出典:東急不動産ニュースリリース
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