コラム
働く人も企業もチェック必須 引き上げられた「最低賃金」計算のポイント:東京と神奈川は初の1000円超え(3/3 ページ)
10月に全国の最低賃金が改定されました。全国平均は27円引き上げられ901円。東京と神奈川は初めて1000円を超えました。給与が最低賃金以上になっているかチェックしましょう。
全国平均は最高額となる「平均27円」増の「901円」
本年度の引き上げ額の全国加重平均は27円(昨年度は26円)引き上げた901円となります。
最も高い東京都は1013円(昨年度は985円)、それに次ぐ神奈川県は1011円(昨年度は983円)と、初めて1000円を超えることになります。
令和元年度 地域別最低賃金改定状況
最低賃金は、雇う上でも働く上でも最低限のルールとなります。会社も働く人も必ず最低賃金を確認しましょう。(高橋豊)
著者プロフィール:
高橋豊
ゆたか社会保険労務士事務所 代表
大学卒業後、中堅企業にて労働関係法規や社会保険関係法規等に絡む業務、社内研修などの企画立案・実施、新卒採用などの人材採用・人事を経験。社会保険労務士事務所開業後は、企業に対して「人材がやめない企業づくり」をモットーに各種制度提案、就業規則等の作成、退職金制度設計、助成金申請などを行い、個人に対しては、遺族年金・障害年金等の複雑な年金請求のサポートを行っている。また、大学や短大でキャリア教育講座の講師を務めており、学生の就職活動支援なども行っている。
<保有資格> 社会保険労務士、宅地建物取引士、管理業務主任者
・愛知県雇用労働相談センター 相談員 他
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