買取代金を各種電子マネーで受け取り ヤマトがシステム開発、ブックオフが導入
これまで現金支払いが主流だった、法人から個人への支払いに、キャッシュレス手段が加わる。中古品買い取りなどで必要となる、企業から個人への支払いを、さまざまな電子マネーなどで受け取れるサービスを、ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発が開発した。
これまで現金支払いが主流だった、法人から個人への支払いに、キャッシュレス手段が加わる。中古品買い取りなどで必要となる、企業から個人への支払いを、さまざまな電子マネーなどで受け取れるサービスを、ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発が開発した。
サービス名は「マルチバリューチャージサービス」。現在、プリペイドカードとして「ドコモ口座」「au WALLET プリペイドカード」「ソフトバンクカード」「Kyash」、電子マネーとして「EdyギフトID」「nanacoギフト」、ギフト券として「Amazonギフト券」、モバイル送金サービスとして「LINE Pay」に対応している。また、セブン銀行のATMを使った現金受け取りも可能だ。今後はさらに対応決済手段を拡大するという。
また、中古品売買を行うブックオフコーポレーションが、「BOOKOFF」の一部店舗(全国125店舗)で本サービスを導入した。「スマホで受取コース」という名称で、買取代金をキャッシュレスで受け取れる。現在のところ、対応している決済手段は「LINE Pay」「au WALLET プリペイドカード」「Kyash」「ドコモ口座」「ソフトバンクカード」。今後、対応店舗を拡大するとともに、買取代金をブックオフのポイントでも受け取れるよう、準備を進める。
従来は、品物を買い取った際、お客は査定完了から買取代金の受け取りまで店舗に滞在する必要があった。本サービスの導入で、査定待ち時間が必要なくなり、短時間で買い取りが完了するようになる。
ヤマトシステム開発は、ブックオフを皮切りに、2025年までに100社の導入を目指すとしている。
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