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PayPay上で「タクシー呼び出し」が可能に 目指すは「スーパーアプリ」:プラットフォーム化進む?
PayPay上でタクシー配車が可能に。DiDiとサービス連携し、配車から決済までをワンストップで行えるようにする。2.6バージョン以降から対応。「決済だけ」ではないプラットフォーム化が進行している。
PayPayは11月28日、決済アプリ「PayPay」上でタクシーの呼び出しが可能になったと発表した。PayPay加盟店と提携し、加盟店が提供しているサービスをPayPay上から利用できる機能「ミニアプリ」の第1弾。2.6バージョンから対応する。
今回提携するサービスは「DiDi」。中国のライドシェア企業「滴滴出行」とソフトバンクの合弁会社であるDiDiモビリティジャパン(東京都港区)の提供するサービスだ。タクシーの呼び出しは、アプリ上の「タクシー配車」アイコンをタップして行う。行き先の入力などを通し、配車から決済までをワンストップで行うことができる。
PayPayはミニアプリの提供により、加盟店が個別に提供しているアプリのダウンロードや、会員登録の手間を省くことを狙う。ユーザーの利便性を高めるとともに加盟店にとっても顧客接点が増えるメリットとなる。
PayPayでは、アプリ上で決済だけでなくさまざまなサービスを展開し、より生活を便利にする「スーパーアプリ」の構想を描いている。PayPayに出資するヤフーはLINEとの経営統合を発表しており、今後はこうした「プラットフォーム化」がどんどんと加速していきそうだ。
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