コラム
ワタミの「ホワイト企業化宣言」は本当なのか? データから徹底検証する:離職率は大幅に改善(4/4 ページ)
創業者である渡邉美樹氏が10月1日、ワタミに復帰。復帰会見では離職率の低下など、「ホワイト企業化」が宣言された。「ブラック企業」と批判され続けてきたワタミだが、本当に環境はよくなったのか。ブラック企業アナリストの新田龍氏が3回にわたり、ワタミの過去を振り返るとともに現状を検証する。
ブラック企業とホワイト企業は表裏一体?
ワタミ経営陣は、これまでの自社の対応に非があったことを認めた。過去の至らなかった点を反省し、14年度から最優先の経営目標を「労働環境改善」に置き、たとえ収益が減少してもやり遂げると宣言した。
そして現在、同社はこれほどまでの変革を成し遂げながら、社内的には「ゴールまではまだまだ道半ば」という姿勢を崩しておらず、ホワイト化にまつわる取材にも対応していない。
ワタミがホワイト化できた理由は、まさにこの「徹底的にやり切る覚悟」にあるのだと感じさせられる。皮肉にも、同社がブラック化してしまった要因でもあるのだが、いい意味で「上位下達型のワンマン企業」であったからこそ、変革すると決めたらすぐ行動に移すことができ、かつ目標達成まで走り続けられているのかもしれない。
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