「デジハラ」経験があるビジネスパーソンは3割 「勤務時間外のメール」「SNSで友達承認を強要」など:“デジタル依存”自覚は5割
養命酒製造の調査結果によると、スマートフォンなどを手放せなくなってしまう「デジタル依存」を自覚しているビジネスパーソンは約5割。また、「デジタルハラスメント」を受けたことがある人は3割に上った。
養命酒製造が12月24日に発表した調査結果によると、スマートフォンなどを手放せなくなってしまう「デジタル依存」を自覚しているビジネスパーソンは約5割を占めた。また、SNSの友達申請の承認を強要するなど「デジタルハラスメント」を受けたことがあるという回答は3割に上った。
ビジネスパーソン1000人を対象に、「自分は“デジタル依存”だと感じる」かを聞いたところ、全体の49.0%が「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答した。性別・年齢別に見ると、20代女性で66.4%となり最も高かった。
スマホなどを手放せない人は、長時間、首や肩に負担がかかる姿勢でいると考えられる。デジタル依存と健康との関連では、「目や肩などの血行不良を感じる」という質問に「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答した割合は、デジタル依存を自覚している人で72.4%、自覚がない人では47.5%。大きな差が出る結果だった。
また、デジタル依存を自覚している人の76.4%が「バッテリー残量が気になる」という経験をしていて、72.8%は「寝る前にスマホをいじり寝不足」という経験もあった。
デジタルハラスメントについては、全体の31.0%が「受けたことがある」と回答。その内容は、「勤務時間外に業務メールが届く」(48.1%)が最も多く、次いで「SNSの友達申請の承認を強要される」(29.4%)、「SNSの投稿に対するコメントを強要される」(23.2%)、「SNSの投稿内容をチェックされる」(22.3%)、「パソコンスキルについてバカにされる」(21.6%)と続いた。
属性別にみると、20代では「SNSの友達申請の承認を強要される」(41.0%)が多かった。また、管理職では「勤務時間外に業務メールが届く」(60.6%)経験をした人が多い結果となった。
調査は全国の20〜59歳のビジネスパーソン1000人を対象に、12月17〜18日にインターネットで実施した。
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