ホリエモンがRIZAPの戦略に迫る 「費用が高額だからこそ結果にコミットできる?」:堀江貴文が語る「予防医療」【後編】(4/4 ページ)
ホリエモンこと堀江貴文氏と、RIZAPグループの瀬戸健社長の対談の模様を前後編にわたってお届けする。前編ではRIZAPがダイエットビジネスで顧客の意識を変えてきた秘密に迫り、後編ではRIZAPとして新たに取り組む糖尿病予防ビジネスの戦略を聞く。
サブスクは創業当時からやっていた
瀬戸:コマーシャルでは2カ月後の姿が出ていますが、その先に物語の続きがあって、3カ月後、4カ月後はもっとバキバキの体になっています。そのことを写真でお見せすると、その違いが分かって、「10万円は惜しくない」と言ってくださる方は多いです。人生で最高の体と自信を提供するのが私たちのミッションですから、お客さまがなり得る、最高の姿になるためのソリューションを提案させてもらいます。
堀江:継続率はどれくらいですか。
瀬戸:2カ月でお辞めになる方は、2割くらいですね。継続率は非常に高いです。
堀江:そうなると、プロテインや低糖質食品をサブスクリプションで売ることもできるのではないですか。
瀬戸:実はサブスクは創業当時からやっていました。おからで作った「豆乳クッキーダイエット」という商品だけで、創業4年目には売り上げが100億円になりました。最初は単発購入と定期購入を用意しましたが、いつでも辞められるサブスク1本にすると、購入率は30%落ちたもののリピートが70%まで伸びました。結果的に年間で使っていただける単価が上がって利益が出るようになり、一気に成長しました。
ただこの話には続きがあります。4年で100億円の売り上げになったあと、次は300億円を目指そうと広告宣伝費に100億円以上使っていたのですが、ちょうどその時期に似たようなおからクッキーや、「ビリーズブートキャンプ」のDVDが出てきました。その結果、売り上げは10億円まで低下して07年には倒産の危機になりました。
そのときに反省したのは、サブスクだからといって何でも成功することはないということです。お客さまに喜んでいただく肝心な部分が完全に抜けていました。ですから、本質的には「商品をいい」と思ってもらって、「元をとった」と思ってもらうことが必要だと考えています。
堀江:僕はずっと意識が低い人たちのソリューションしか考えていません。うまくいくかどうか分かりませんけども、糖尿病を予防するための1つの仮説として、糖尿病の恐ろしさを伝える恐怖映画を作ります。
今日はどうもありがとうございました。
著者プロフィール
田中圭太郎(たなか けいたろう)
1973年生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒。大分放送を経て2016年4月からフリーランス。雑誌・webで警察不祥事、労働問題、教育、政治、経済、パラリンピックなど幅広いテーマで執筆。「スポーツ報知大相撲ジャーナル」で相撲記事も担当。Webサイトはhttp://tanakakeitaro.link/
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