JTがメビウスのリニューアルを発表 味や香りはそのままで、何が変わる?:セブンスターの“子ども”ブランド
JTがメビウスのリニューアルを発表した。20年3月から順次変更していくという。味や香りはそのままで、パッケージを一新する。メビウスは、前身がマイルドセブン。紙巻きたばこの国内シェアトップを誇るJTの看板ブランドだ。
日本たばこ産業(JT)は1月8日、「メビウス(MEVIUS)」シリーズのリニューアルを発表した。味や香りは変わらず、全37銘柄のパッケージデザインを変更する。2020年3月上旬から、順次変更していく。
メビウスは、同社が過去に販売していた銘柄「マイルドセブン(MILD SEVEN)」を改称したもの。マイルドセブンは現在も販売している銘柄「セブンスター(Seven Stars)」のタール量を減らしたもので、1977年に発売した。セブンスターの“子ども”に当たる商品として、紙巻きたばこシェアの30%超を占める人気ブランドだ。
広報担当者によると、メビウスのブランドをより一層アピールするために今回のリニューアルを決めたという。たばこのパッケージに関しては、「たばこ事業法施行規則の一部を改正する省令」により、20年6月30日(一部銘柄や加熱式たばこについては20年3月31日)を期日として、現行のものを変更することが義務付けられている。具体的には、パッケージに記載する注意文言を改める必要がある。また、表面と裏面に占める注意文言部分の面積を現在の「30%以上」から「50%以上」へと拡大させるなどの対応も必要になる。
「省令とは関係なく、もともとデザイン変更を予定していた。結果としてはいいタイミングとなった」と広報担当者はコメントした。なお、メビウス以外の銘柄については「デザインのリニューアルを考えているものは、現在ない」としており、省令に沿った細かい対応のみをしていく方針だ。メビウスのパッケージは国内外で共通のものを使用しており、海外市場でも順次デザインを変更していくという。
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