タクシー運転手「お釣りはいらないよがなくなって寂しい」 キャッシュレス決済の導入で
ミドルシニアお仕事ナビを運営する大成広告社が「タクシー運転手の働きがい」に関する調査を発表。
大成広告社は、40〜60代のタクシー運転手90人を対象に「タクシー運転手の働きがい」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
「キャッシュレス決済を導入していますか? キャッシュレス決済についてどう思うか教えてください」との質問には、44.4%が「楽になった」と回答。お釣りの計算やお釣りを渡す手間が省けることにメリットと感じているタクシー運転手が多いことが判明した。
一方で、「小銭がないお客さまの『お釣りはいらないよ』がなくなって寂しい」という意見も27.8%あり、本音が表面化した。その他にも、「機械の使い方に戸惑う」(10%)という声が挙がった。また、キャッシュレス決済未導入と回答した割合は21.1%だった。
自由回答では、「月に1万円以上の手数料が給料から引かれる。減俸だよ!」「機械がよく不具合になる」「納金処理が面倒」などの声が寄せられており、キャッシュレス決済における手数料や機械の操作に不満があることが分かった。
「2020年に外国人乗車が増えることが見越されますが、どう思いますか?」という質問には、「英語への不安がある」が36.7%と、語学力への懸念が挙がる一方、「日本を案内できることがうれしい」が16.7%と、外国人乗車の増加を楽しみにしているタクシー運転手もいるようだ。
自由回答では、「英会話の勉強を触発されます」「言葉が全く通じない外国人は困る」「たかがタクシーだが、そこでもおもてなしの心がある事を感じてほしい」「料金の支払いで問題が起きそう」など、多角度から意見が寄せられた。
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