お客様はもう、神様ではない? 「ロイヤルホスト」「すかいらーく」など各飲食チェーンで徐々に広がる年末年始休業の波:飲食店も「働き方改革」(1/2 ページ)
年末年始に休業する飲食店が増えてきた。幸楽苑、ロイヤルホストなどに続き、一風堂やすかいらーくも今回から一部店舗で休業する。ある調査では、8割近くの人が年末年始における飲食店の短縮営業に肯定的な回答をしている。「お客さまは神様」の時代はもう終わりかもしれない。
「お客さまは神様です」――こんなフレーズがもう、通用しない時代になってきた。
飲食業は接客業であるがゆえに、なかなか休みづらいという問題がある。また、休暇期間などは「書き入れ時」ともいえるため、少々の無理をしてでも営業する店舗は多いのではないだろうか。
その一方、飲食業は求人の中でも「不人気」とされており、人手不足とあっては「お客さま」だけにいい顔をするだけでは生き残っていけない時代となり始めている。こうしたこともあってか、2019年〜20年にかけての年末年始には、濃淡こそあれ休業という判断を取る飲食店も増えてきた。
いち早く表明したのが、幸楽苑ホールディングス(HD)だ。幸楽苑HDは18年12月31日午後3時〜19年1月1日にかけ、創業以来初となる年末年始休業を実施。例年、1月1日の売り上げが2億円ほどにのぼることから「2億円事件」と銘打った広告を発表し、話題を呼んだ。内外からの反響も大きく、19年末も実施するという。今回は1時間早め、12月31日午後2時に終業する。1月1日は、前回と同様に終日休業する。
ロイヤルホスト、天丼てんやなどを擁するロイヤルグループも、休業する。同グループに属する飲食店は、一部店舗を除いて19年1月1日に休業した。今回は、ロイヤルホストとカウボーイ家族が、一部店舗を除き12月31日〜20年1月1日の期間で終日休業する。天丼てんややシェーキーズなどは、一部店舗で1月1日に休業する。
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