新成人の73.1%が「ドラレコは必需品」 “あおり運転”報道の影響で
ソニー損害保険が新成人のカーライフ意識調査を実施。「ドライブレコーダーは必需品だと思う」という問いに「あてはまる」と回答した新成人は73.1%に達したという。
ソニー損害保険は、2020年の新成人(1999年4月2日〜2000年4月1日生まれ)男性500人、女性500人に対し、新成人のカーライフ意識調査を実施した。その結果、全体のうち73.1%が「ドライブレコーダーは必需品」と回答したことが分かった。
まず、運転免許保有者と取得予定者825人に、車を持っているか聞いたところ、「自分の車を持っている」が17.9%、「自分の車を購入する予定がある」が11.5%、「購入する予定はないが、いずれは欲しい」が49.3%だった。合計した「車の所有に肯定的」な人の割合は78.7%という結果になった。
運転免許保有者と取得予定者825人のうち、「車の所有に肯定的」な650人に、車を購入する際の予算の上限額(車所有者は購入金額)を聞いたところ、平均額は184万円で、前回調査から9万円上昇した。予算が前年比で上昇したのは5年ぶり。また、予算の平均額を居住地別にみると、都市部では239万円、地方では172万円だった。
一方、カーライフを送るにあたり、1カ月に費やせる金額を聞いたところ、平均額は1万4763円となり、5年連続で下降した。新成人の多くが、カーライフのための費用を抑えたいと考える傾向が続いていることがうかがえる。
また、もしも親や親戚などから車の購入資金を援助してもらえるなら、いくらくらい援助してほしいかを聞いたところ、「10万円以下」が31.6%、「31万円〜50万円」が21.8%、「51万円〜100万円」が20.9%で、平均額は75.1万円だった。
次に、現在欲しい車を聞いたところ、1位は「アクア(トヨタ)」(15.8%)、2位は「ノート(日産)」(13.1%)、3位は「フォルクスワーゲン(ゴルフ/ポロなど)」という結果になった。上位3位までをみると、男性では高級車やスポーツカー、女性ではコンパクトカーやハイブリッドカーに憧れを抱く新成人が多いようだ。「将来いつかは購入したいと思う憧れの車」の1位には「メルセデスベンツ」が選ばれた。
全回答者1000人を対象にした「カーナビはスマホのナビアプリで十分だと思う」という質問には、「あてはまる」と回答した割合が38.7%に達した。カーナビがなくとも、スマートフォンのナビアプリで事足りると考えている新成人は少なくないことがうかがえる。
その一方で、「ドライブレコーダーは必需品だと思う」という問いに「あてはまる」と回答した新成人は73.1%に達した。昨今のあおり運転の報道を受け、新成人の多くがドライブレコーダーの必要性を感じていることが分かった。
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