「会社で夕食」も「帰るまで我慢」も不健康のもと 残業中の小腹を満たす「最強食材」とは?:ビジネスパーソンを救う「せめてこれだけ」食事術【中編】(2/2 ページ)
昼は毎日外食、夜は接待に飲み会、朝は時間がなく何も食べない――。健康は気になるけど、毎日忙しく過ごすビジネスパーソンが「規則正しい、理想に近い食生活」を実行するのは不可能に近い。それでも、できるだけ健康でいるためにはどうしたらよいのか。20年以上活躍する食生活ジャーナリストが「せめてこれだけは実践しよう」という健康情報をお届けする。
残業中の最強食材「バナナ」を常備するという奥の手
私の「イチオシ」はバナナ。バナナは、速やかに血糖値を上げる単糖類(果糖など)を少量含み、やや時間をおいて血糖値を上げる二糖類(砂糖など)を適量含み、そのあとにじっくりと血糖値を上げる多糖類(デンプンなど)をしっかり含んでいる。脳や身体への「簡便なカロリー補給源」として極めて優れた食品である。テニスプレイヤーなどがゲーム中にバナナを食べているのには、このようなきちんとした理由がある。
比較的保存も利く。嫌いでなければ、机の引き出しやロッカーに常備しておいてはどうだろう。これは筆者の奥の手であり、サラリーマン時代(月刊誌『栄養と料理』編集者)に実践していた。
さて、残業時に「主食になる食べ物を少しだけ補充」した場合に注意しなくてはならないことがある。それは、その日の「本来の夕食」のとき、「残業時に少量の補充をしたこと(と補充をした物)」を忘れてはならないことだ。往々にして、それを忘れて、普通の量と内容の夕食を食べてしまうことが多い。もちろん、それでは「食べ過ぎ」になるし、糖質のとり過ぎという「偏り」も生ずる。
主食の役割をする物(ご飯・パン・麺類)を食べてあるのだから、夕食時にはその分だけそれを減らすこと。おにぎり1つはだいたいご飯1杯分に換算する。バナナ1本はだいたいご飯1/2杯分と考えよう。
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