新年会でもご用心 なぜビジネスパーソンは「シメのラーメン」を我慢できないのか?:ビジネスパーソンを救う「せめてこれだけ」食事術【後編】(2/2 ページ)
毎日忙しく過ごすビジネスパーソンが「規則正しい、理想に近い食生活」を実行するのは不可能に近い。それでも、できるだけ健康でいるためにはどうしたらよいか、気にならない人はいない。連載3回目は、飲んだあとになぜつい「シメのラーメン」を食べてしまうのか、そして「から酒」がいかに胃や肝臓に負担をかけるのか、解説する。
「から酒」は絶対にNG
「あれも食べるな」「これにも注意しろ」といろいろ書くと、それならお酒だけ飲んでおつまみをできるだけ少なくすればいいのか!? と、やけになる人がいるかもしれない……。が、それはダメ。
おつまみなしでお酒だけを飲むいわゆる「から酒」は胃にも肝臓にも大きな負担をかける。それだけではなく、お酒はカロリーだけはあるが、他の栄養素はまったく含まれていない。三食のうちの大事な1食をそういう物ですませてはならない。酒宴も1回の食事であるという食習慣を忘れないようにしたい。
アルコールに関しては「1グラムが7キロカロリーとされているが、実際にはもっと低いのではないか」という説があるし、「アルコールは体脂肪にはなりにくい」という説もある。その一例としてアルコール依存症がある。アルコール依存症の人の多くは大量に飲酒をするけれども食事をほとんどとらない。そしてほぼ例外なく痩せている。カロリー不足と栄養素バランスが極端に悪いせいで健康状態もかなりよろしくない。
ただし、だからといってビジネスパーソンが「お酒を飲んでも太らない」ということにはならない。確かに、アルコールのカロリー数はそれほど多くはなく、体脂肪にもなりにくいようだ。しかし、体内に入ったアルコールのカロリーは(体脂肪にはなりにくくても)身体を動かしたりあるいは体温を保ったりするのに使われる。そうすると、飲酒時に食べた食品のカロリーが(そちらにはほとんど使われることなく)体脂肪として蓄えられることになる。飲食時の「食事分のカロリー」は極めて効率よく体脂肪になる、と覚えておこう。
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