夫「オレはよくやっている」 妻「まだまだ足りない」 家事育児の「認識ズレ」を埋めるために知っておくべき“需給ギャップ”とは?:夫は何をもっと手伝うべきか(1/2 ページ)
共働き世帯の家事育児に関する調査が発表。「自分はよくやっている」と考える男性が多い一方、女性側は「まだまだ足りない」と感じているようだ。では、どのようにすればギャップは埋まるのか。
昨今は旧来の日本式モデルともいえる「夫が働き、妻は専業主婦」が変容しつつある。行き過ぎた長時間労働にメスが入り始め、子どもがいる家庭でも、夫婦が共働きで家計を支える世帯が増えてきた。
そこで問題になるのが家事や育児の分担だ。旧来のモデルでは、「外で働いているんだから、家のことは任せる」と夫が家事育児に積極的ではない家庭も多かった。しかし、夫が家庭を顧みず妻にまかせっきりにすることで不満が募る、という声も聞く。「働くママ」が増えた昨今では、旧来以上に夫婦で協力して家事育児をこなす必要がある。しかし、実際にはなかなかうまくいっていないようだ。
ていねい通販(大阪市)は1月22日、「共働き夫婦の家事と育児に関する調査結果」の結果を発表した。これによると、「家事の負担はパートナーよりも自分の方が大きいと思う?」という質問に対して「そう思う」と答えた女性は全体の90.8%にのぼった。育児に関する同様の質問でも、90.4%が「そう思う」と回答。
「パートナーに対して、家事にもっと協力的になってほしいと思う?」に対しても「そう思う」と答えた女性が83.3%と、大多数を占めた。育児に関しても86.7%が同様の回答をした。また、全体のうち44.4%の女性が「パートナーに家事・育児を協力してもらうためにさまざまな“工夫”を行っている」と回答。「当たり前のことでも、必ずオーバーにありがとうと言って喜ぶようにしている」「自分のやり方と違っても批判しない」といった方策が挙がった。
一方、「家事をパートナーと分担できていると思う?」という質問に対し、「そう思う」と答えた男性は72.8%。育児についても、76.8%の男性が「そう思う」と答えた。男性側は「自分はよくやっている」と考える人が多い一方で、女性側は「まだまだ足りないよ」と思っている。そんな現状が浮き彫りになった。
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