くら寿司が気合を入れた「グローバル旗艦店」をオープン エンタメと最新テクノロジーの全容とは?:お店最前線 来店してもらう仕掛けとは?(2/3 ページ)
くら寿司が「グローバル旗艦店」をオープンした。エンタメ要素を強化し、最新テクノロジーも導入。店内はどのようになっているのか。
皿の枚数を自動的に数える
旗艦店には、店舗運営を効率化して、顧客満足を向上させるようなテクノロジーも導入されている。
店内の回転レーンをよく見ると、小さなカメラが付いているのに気付く。これは、「自動会計」システムの一部だ。くら寿司の皿には「鮮度くん」という透明なキャップが付いており、寿司ネタを乾燥やほこりなどから守っている。そのキャップの上にQRコードが貼ってある。カメラがQRコードを読み込み、お客が取った皿の枚数を自動でカウントする仕組みだ。正確に読み取るため、AI(人工知能)を活用する。広報担当者によると、現在はAIで学習をしている際中だという。3月以降、本格的に稼働する予定だ。
一般的なくら寿司の店舗では、会計の前にお皿の枚数を従業員が確認する必要がある。このシステムが本格稼働すれば、従業員の負担軽減につながる。自動会計システムは今後、他店舗にも広げるという。
来店から席に移動するまでをスムーズに
旗艦店には「自動案内システム」も導入されている。これは、来店したお客が店頭のタッチパネルを操作してチェックインした後、空席状況に合わせて自動で座席を案内するものだ。一般的な店舗では、事前にスマホで予約したお客や、当日訪れたお客を、店員が順番にテーブルに案内している。新システムでは、どこの席に移動すればよいかがレシートで提示されるので、お客が自分で判断して移動できる。
多言語対応にも力を入れている。同店では、円滑な接客のために、音声翻訳機「Langogo Genesis」を導入している。これは、世界104言語に対応しており、AIサーバとつながることで、高速・高精度な翻訳が可能になるデバイスだ。また、外国語対応ができるスタッフが一目で分かるように、制服に独自のプレートを付けて接客している。
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