調査リポート
キャッシュレス社会に賛成? 反対? まだまだ現金の「安心感」は根強いか:特に女性で「現金派」が多い(1/2 ページ)
博報堂生活総合研究所は2月4日、「お金に関する生活者意識調査」の調査結果を発表した。結果では、男女ともにキャッシュレス社会への賛成派が過半数となった。その一方で、「現金の安心感」はまだまだ根強いようだ。
博報堂生活総合研究所は2月4日、「お金に関する生活者意識調査」の調査結果を発表した。調査結果によると、「キャッシュレス化」に賛成の人が過半数だった。
紙幣や硬貨といった現金を使う必要がない「キャッシュレス社会」の賛否を聞いたところ、賛成と答えた人は全体の63.0%。2017年に行った調査では、賛成が48.6%、反対が51.4%だった。スマートフォン決済などの浸透で、キャッシュレスへの抵抗が弱まったと考えられる。
男女別に見ると、男性のうち賛成派は69.2%で、反対派は30.8%。17年調査では賛成派が58.7%だったが、10ポイント以上増加した。女性も、賛成派が前回の38.5%を大きく上回り、56.8%と過半数を占めた。年代別に見ると、最も賛成の割合が高かったのは30代で65.1%。最も低かったのは、50代や60代ではなく、40代だった。
賛成、反対の理由も募っており、賛成派が最も多く答えた理由は「利便性が高いから」(25.5%)。反対派は「お金の感覚がまひしそうだから」(9.3%)、「浪費しそうだから」(8.8%)、「セキュリティに不安があるから」(7.6%)と、キャッシュレスに対する恐怖心が目立った。
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