女性版「働きがいのある会社ランキング」が発表 大企業よりも小規模企業にチャンスあり?:総じて男性スコアの方が高い結果に(1/2 ページ)
GPTWジャパンが、「2020年版 日本における『働きがいのある会社』ランキング」の女性版を発表した。働きがいは、女性よりも男性の方がスコアが高い傾向に。働きがいがある会社とない会社、違いはどこにあるのだろうか?
Great Place to Work Institute Japan(GPTWジャパン)はこのほど、「2020年版 日本における『働きがいのある会社』ランキング」の女性版を発表した。同ランキングは、20年版で14回目の開催となる「日本における『働きがいのある会社』ランキング」に参加した企業のうち、女性が働きがいを持って仕事できる企業をランク付けしたもの。「働きがいのある会社ランキング」に参加した企業は自動的にエントリーされ、女性従業員のスコアや、女性のための施策などを中心にランク付けする。なお、女性に限ってのランキングは、今回で4回目の発表となる。ランクインした企業は、次の通り。
女性のスコアだけでなく、男性と比較した結果も発表。「働きがいのある会社ランキング」は企業規模ごとに分かれ、「大規模部門」「中規模部門」「小規模部門」の3つを発表するが、いずれの規模においても「男性」の方が働きがいを高く感じている結果だった。GPTWジャパンの岡元利奈子代表は、「女性の働きがいに関して、腰を据えて取り組んでいる企業は意外と少ない」とコメントした。
特に男性スコアが高かった項目は「私の仕事は、会社の中で『単なる職務』ではなく特別な意味を持っている」や「この会社では、誰にでも特別に認められる機会がある」など、仕事を通した自己実現に関するものが目立った。
一方、女性のスコアが高かった項目は58個の設問中、3つのみ。そのうち2つは「この会社ならではの福利厚生やメリットがある」「私は、この会社において必要なときに休暇がとれる」で、働きやすさに関するものだった。
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