楽天、スケジュール通りに送料込みラインを導入できたが…… Amazon追撃へ、まだまだ続く“綱渡り”:出店者支援策はわずか1週間で決定(2/2 ページ)
楽天が18日、楽天市場において税込3980円以上(一部商品・地域は対象外)の買い物をすると送料が無料となる、送料込みラインを導入した。公正取引委員会や一部出店者ら、数々の反対があったが、方針を変えながらなんとかこぎ着けた形。Amazon追撃のためには今後も“綱渡り”は続きそうだ。
出店者へのサポート、どんな内容?
送料込みラインを導入する出店者への支援施策「安心サポートプログラム」では、送料込みラインの対象となる商品・配送方法で3980円以上の注文があった場合、注文1件につき「メール便100円、宅配便250円」を支援金として提供する。なお、期間は4月1日〜6月30日とし、支援件数が2019年同時期における「3980円以上・送料別」の注文件数に達し次第、終了する。
その他、出店者向けに提供している、商品の入荷・保管・配送をアウトソーシングできるサービス「楽天スーパーロジスティクス」においては全出店者を対象に支援を実施。これまで、複数商品を同梱する際には「1個80円」の出荷作業費を徴収していたが、5月1日から2個目以降を「1個65円」へ値下げする。対象となる商品は複数買いされた3辺合計が100センチ未満の商品。ポスト投函サイズである「極小サイズ」は対象外で、従来通り1個につき50円を徴収する。
これらの出店者支援施策は、3月6日に発表。詳しい内容をそこから約1週間で決めた経緯がある。担当者は一連の動きについて「正直、走りながら考えているところ」と話す。Amazon追撃のためには必要不可欠な施策だが、公正取引委員会に加え、導入に反対する出店者、そして新型コロナウイルスと、楽天にとっては“綱渡り”の状況が続く。導入後の効果や導入を希望しない店舗への対応など、今後も注目が集まる。
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