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「職人が現場で宴会」「甘すぎる見積もり」 潰れそうだった建設会社をITで立て直した社長の紆余曲折:利益率向上と働き方改革を実現(6/6 ページ)
経営危機に陥った父親の建設会社を継いで立て直した社長がいる。業務改革にITを活用して、働き方改革や利益率向上も実現。業界の課題を解決するため、新会社を設立して自社のシステムを販売している。
社内に独自システムを導入
こういった社内の課題を解決するために開発したシステムが、TRECONが中小建設下請け業者のために提供している「建設タウン」や「Gembastation」につながっている。
建設タウンは工事に関する情報登録をはじめ、作業員の管理、受注、請求、入金、出退勤まで一括して管理できるWebシステムだ。通常は取りまとめるのが難しいさまざまな書類管理業務を減らしたり、現場で働く職人の出退勤管理を簡単にできたりする。さらに、案件ごとの原価や利益率が見える化できるので、利益率の低い受注を避けることが可能だ。
Gembastationは全国に散らばっていた建設現場や専門業者の情報を一目で分かるようにしたプラットフォームだ。現場の仕事量を見える化した「繁閑期チャート」や、職人不足の現場に応援要請が可能となる「助け合いネット」などの機能がある。市場の情報を把握することで適正価格での受注を実現し、人手不足を解消する狙いがある。
ユニークな経緯で誕生した建設タウンやGembastationを広め、毛利社長は業界の抱える構造的な課題を解決するのが目標だ。
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