テレワークで浮いた時間、どうする? 誰にも文句を言わせない「サボり方」を伝授する:ためになる「サボり方」講座(2/5 ページ)
働き方改革、新型コロナウイルスの影響もあり、ようやく浸透し始めたかに見えるテレワーク。「サボれる」と思う人も、部下に「サボられる」と思う人もいるのでは。企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタント、横山信弘氏がどこにも角が立たない「サボり方」を伝授する
テレワークでは、これまでよりも仕事量が減る
テレワークでは「仕事がないんだったら、これ手伝って」と、本来やらなくてもいい仕事を任せられることは激減する。そうなると、オフィスで過ごしていたらあっという間だった【7時間】が意外と長く感じることもある。
オフィスにいると、いるだけで仕事が増えてしまう、ということはないだろうか。
ここで皆さんに知っておいてもらいたい、ある「法則」がある。それは、「ヒトは、顔を見ると用事を思い付く」という法則である。「思い出す」のではなく「思い付く」というところがポイントだ。
だから、営業はお客さまのところへ足しげく通い、「顔」を見せなければならない。電話による「声」も、メールによる「言葉」でも物足りない。「顔」を見せることが大事なのだ。そうすることで、「あ、ちょうどいいところに来た。実は、こんな仕事を頼めないかと思っていて……」といってもらえるのである。
だからオフィスにいるだけで、上司に見つかるたび、「あ、ちょうどいい。これから企画部との会議があるから、君もついでに出てみないか」といわれたり、「あ、そうだ。この分析を頼めないかな。今度の部長会議で必要だから」といわれたりする。自分がやらなければ、誰かがやる仕事であるのなら、まだいい。しかし、時として「ないならないで困らない仕事」まで依頼されるのだ。だからテレワークだと、オフィスにいるよりも間違いなく仕事量が減るだろう。オフィスにいたら【7時間】かかった仕事が、【6時間】や【5時間】で終わってしまうことも不思議ではない。
ただ、私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントである。テレワークで浮いた時間を無駄な「サボり」に使うことを推奨するつもりは、さらさらない。
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