新型コロナによる「自粛」、世界の人は何をしている? テレビ会議が浸透、ベビーブーム発生の予想まで:世界を読み解くニュース・サロン(2/4 ページ)
世界的に新型コロナウイルスの感染が広がる中、外出などを自粛せざるを得ない人たちが急増している。海外では、どのようなコンテンツの需要が高まっているのだろうか。「コロナウイルス・ベビーブーム」が来るなどという話も出ている。
同紙によれば、大手量販店でパズルの売り上げが倍増している一方で、テレビゲームのプレー時間も75%増加している。まとまった時間ができれば多くの人がゲームに走るのは想像できるが、実は今、WHO(世界保健機関)も、新型コロナウイルスの感染を予防するために人と距離を保つという意味で、テレビゲームをプレーするよう推奨している。
テドロス・アダノム事務局長は、テレビゲームが自宅にいる孤独感を緩和するだけでなく、家にいながら社会とつながることができるものだと述べている。事実、WHOはテレビゲームのメーカーなどと一緒に、「#PlayApartTogether」という、ゲームで人と離れて遊ぼうと勧める運動を支援している。つまり、かつてWHOに「ゲームに熱中しすぎるのは精神疾患である」と悪者にされてきたテレビゲームが、新型コロナの蔓延(まんえん)によって、WHOから認められたことになる。
さらに当然だが、テレビの視聴率も上がっている。興味深いのは、ニュース専門チャンネルのCNNやFOXニュース、CNBCは軒並み視聴率が増加していることだ。しかも、ドナルド・トランプ大統領に懐疑的なスタンスのCNNの視聴率は以前と比べて8割増となっており、トランプと関係が良好で政権寄りであるFOXニュースはその半分しか上がっていない。つまり、新型コロナのニュースを得るのに、トランプに否定的な見方のチャンネルを人々は選んでいることになる。
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