IT業界への転職希望者が急増 新型コロナで「テレワークできる」仕事を意識:4割が「魅力を感じる」
新型コロナウイルスの感染拡大によって、転職希望者の意識にも変化が現れている。学情が実施した意識調査によると、テレワークへの対応が進んでいる「IT業界」への転職希望者が急増していることが分かった。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、転職希望者の意識にも変化が現れている。20代専門転職サイト「Re就活」を運営する学情が4月16日に発表した意識調査の結果によると、テレワークへの対応が進んでいる「IT業界」への転職希望者が急増していることが分かった。
「Re就活」のサイト来訪者を対象に、4月に実施したアンケートで「転職をする際に魅力を感じる業界」を尋ねたところ、「IT・通信・インターネット」が37.8%で最多となった。
1月にRe就活の新規会員登録者に実施したアンケートでは、同業界を希望する求職者は10.1%となっており、今回の結果と比べると、IT業界に関心を持つ人が急増していることが分かる。
「IT・通信・インターネット」業界を希望する理由については、「テレワークに適応している業界だから」「テレワークの環境整備が進んでいるイメージがあるから」という意見が挙がった。今回のような緊急事態の際、柔軟に働き方を変えられることが新たな魅力となっているようだ。また、「自分自身のスキルを磨きたい」「今後も需要のある業界で成長していきたい」という声も多かった。
「転職をする際に魅力を感じる職種」については、「企画・事務・管理系」がトップとなり、40%を超えた。1月の調査と比較すると、「企画・事務・管理系」「ITエンジニア系」が増加し、「営業系」「販売・サービス系」「専門サービス系」が減少している傾向があった。学情は「“働き方”という側面からテレワークに対応しやすいオフィスワークを希望する求職者と、“スキルアップ・手に職を付ける”という側面からITエンジニアを希望する求職者が増えていると考えられる」と分析している。
調査は、4月6〜12日に実施。Re就活にアクセスしたサイト来訪者に、アンケートのポップアップを表示し、527人の回答を得た。また、2020年1月に新規会員登録した会員への志望業種・志望職種に関するアンケートと比較した。
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