2015年7月27日以前の記事
検索
連載

ベイスターズ初代球団社長が語る、コロナ時代に必要な「変える力」とプロ野球生き残りの道池田純のBizスポーツ(4/4 ページ)

新型コロナウイルスの影響で窮地に立たされるプロスポーツビジネス。「コロナの時代」を見据えた経営に必要なものとは? 親会社や前例にとらわれない「変える力」こそ必要だと、埼玉ブロンコスオーナー/横浜DeNAベイスターズ初代球団社長、池田純氏が解説する

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

今「変える力」を問われている

 大阪府の吉村洋文知事が評価されていますが、それは“「変える力」を感じるリーダー”だからです。みんな、次の未来が見えなくて困っている。街の雰囲気も、暗くなっています。どういう方向に誰が引っ張ろうとしているのかが見えてこないと、全体がそっちに向かって動けない。それは、スポーツだけではなく経済も同じです。間違いを恐れず、忖度せず、自分の周りの小さな古い世界の協調性にとらわれず、「変える」ことを躊躇(ちゅうちょ)しない。先頭に立って、背負って決断できる次世代型のリーダーが、求められています。

 日本は東京五輪・パラリンピックによるスポーツバブルで浮かれ、おのおのが真剣に考えてこなかったツケが今、回って来ています。本来は、背負うものが大きい政府やスポーツ庁が、ここで存在感、リーダーシップを発揮しないといけないのですが、残念ながら“お上”に頼っていても、人のまねをしても、サバイブできるわけではないのが現実です。まず、自分たちが考え、どう変えていくのか。 失敗を恐れず挑戦する。全ての常識が変わる“コロナの時代”の世界を見据えた経営では、まさにその「変える力」が問われているのです。

著者プロフィール

池田 純(いけだ じゅん)

早稲田大卒業後、博報堂等を経て2007年にディー・エヌ・エーに参画。

2011年に35歳という史上最年少の若さで横浜DeNAベイスターズの初代球団社長に就任。

2016年まで社長を務め、さまざまな改革を主導し球団は5年間で単体での売上を倍増し黒字化を実現した。

退任後はスポーツ庁参与、明治大学学長特任補佐、Jリーグや日本ラグビー協会の特任理事等を歴任。

現在はさいたま市と連携しスポーツで地域創生、地域活性化を図る(一社)さいたまスポーツコミッションの会長も務める一方、

大戸屋やノジマ等企業の社外取締役からITやゲーム業界、スタートアップ等の顧問も務める。

池田純公式サイト「Plus J」: https://plus-j.jp/


前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る