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マスクの自販機に大行列! グンゼやライトオンも参入して盛り上がるマスク市場:長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/5 ページ)
グンゼやライトオンなどがマスク市場に続々と参入している。技術力を背景に機能性の高いマスクを投入。自動販売機でマスクを売り出したところ大行列ができた事例も。
下着メーカーの技術力
下着のメーカーも負けてはいない。
グンゼは、5月13日からオンラインストアで、「肌着屋さんがつくった 肌にやさしい布製マスク」を販売。入荷しても即売り切れる状況になっていたが、月産50万枚を目指すべく京都府の宮津工場を増強した結果、今は安定して買えるようになった。
女性用下着に使用している、綿65%と伸縮性のあるポリウレタン35%を混ぜた肌触りの良い生地を採用。フィットしやすい立体設計で、長時間着用しても耳が痛くなりにくい。また、ガーゼなどが挟める2重構造になっている。価格は2枚980円で、購入は1人2点まで。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンでは、5月29日に同社公式ECサイトで「スロギー マスク」を販売し、既に品切れとなっている。760万枚を累計で販売した人気女性下着シリーズ「スロギー ゼロ フィール」の滑らかな肌触りと、360度ストレッチする伸縮性をマスクに応用。着け心地の良さを追求した。
また、ブラパッド素材でインナーシートを開発。ブラジャーのように生地の内側にセットして、通気性と立体性を持たせた。色・柄は「スロギー ゼロ フィール」で使用した、ピンクとオレンジの花柄プリントと、薄いグレーのグリーゼの3種。
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