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ニトリが全従業員にマスクを50枚ずつ支給 コロナ禍での勤務をねぎらうため:支援金や休業手当も
ニトリがコロナ禍で働いてきた従業員をねぎらう。「特別感謝支援金」や「休業手当」を支給する。従業員本人や家族にも使ってもらうためにマスクも配布する。
ニトリホールディングス(HD)は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で勤務してきた従業員向けのケア施策を発表した。
国内ニトリグループの全パート社員に対し、「特別感謝支援金」と「休業手当」を支給する。前者は、4月7日〜5月31日の期間、1日でも出社すると支給対象となる。また、後者は通勤可能な地域に営業している店舗がないといった場合に支給される。具体的な金額は「公表していない」(ニトリHD広報)。
国内ニトリグループの全従業員に対しては、最大5日間の特別有給休暇を付与する。また、1人当たり50枚のマスクを配布した。もともと、店舗や物流の現場には業務で使用するマスクを配布してきたが、今回の50枚は「従業員本人をはじめ家族にも使ってもらいたいという想いから、用途を決めずに支給した」(ニトリHD広報)という。
スーパーやドラッグストアでは、従業員をねぎらうために一時金などを支給する動きが広がっている。例えば、マツモトキヨシホールディングスは、グループ店舗に勤務する全従業員に対して特別手当(金額は非公表)を支給した。また、食品スーパーを運営するコノミヤ(大阪市)はグループ会社の従業員8000人に対してマスク4万枚を無料で配布した。
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