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テレワークで剥がれた“化けの皮” 日本企業は過大な「ツケ」を払うときが来た:働き方の「今」を知る(2/5 ページ)
テレワークで表面化した、マネジメント、紙とハンコ、コミュニケーションなどに関するさまざまな課題。しかしそれは、果たしてテレワークだけが悪いのか? 筆者は日本企業がなおざりにしてきた「ツケ」が顕在化しただけだと喝破する。
テレワークが会社をアカンようにするのではない
ここまでテレワークのメリットを並べ立ててきたわけだが、では即時テレワークを導入し、仕事を全てオンライン化すれば従来抱えていた問題が解決するかといえば、もちろんそんなことはあり得ない。むしろ、表面的な形だけマネるかのような「なんちゃってテレワーク」は問題をさらに広げてしまうことになるだろう。
とある居酒屋さんの立看板に書かれたフレーズがSNSで拡散され反響を呼んだことをご存じだろうか。筆者も実に名言だと思う。
「酒が人をアカンようにするのではなく、その人が元々アカン人だということを酒が暴く」
今、形だけテレワークを入れて混乱している職場は、この名フレーズの調子を借りればこのように言い換えられよう。
「テレワークが組織をアカンようにするのではなく、もともとのタスク管理や仕事の進め方、会議設計、上司のマネジメント能力、メンバー間の信頼関係、評価制度、労務管理などがアカン組織だということをテレワークが暴く」
そう、うまく回っていないのはテレワークやオンライン化のせいではない。「その会社に元からあった問題が、テレワークをきっかけに顕在化した」だけなのだ。
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